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自主制作の短篇映画を公開しました 2023年12月12日

本日、ギャラリーページにルミノワとして初めて自主制作した短篇映画を公開しました。

遡ること半年前。7月に新しいメンバーを募集した時に、歓迎条件の一つに「自主制作経験」という項目を入れていました。それは、会社を立ち上げた当初からやりたかった、ルミノワの自主的な制作活動を進めていきたいという思いがあったからです。新しく入ってくれた内海くんと黄さんには、入社時から「空いてる時間は自主企画を進めてほしい」という話をしていたのですが、それからしばらくして内海くんが見つけてきたのが、愛媛国際映画祭の「愛顔感動ものがたり映像化コンテスト」でした。

このコンテストは、愛媛県が主催している「愛顔感動ものがたり」というエッセイ賞の映像化コンテストで、一般の方が書かれた“愛顔あふれる感動のエピソード”を脚本化して映像化するというものです。私自身、20代の頃に自主映画を作って、地方の映画祭などに応募した経験があるので、コンペに出すことに積極的ではありませんでした。今はインターネットもあるし、映画祭という権威に頼るのではなく、どんどん自分たちで発信していけばいいと思っていたからです。

ただ、最終的には応募に賛成しました。なぜかと言うと、このコンテストには他の映画祭と違って「原作」が用意されているからです。ドラマ物を自主制作する時に大変なことはたくさんあります。スタッフを集めたり、出演者を探したり、撮影場所を確保したり。でも一番大変なのは、制作の土台になる脚本を自分たちでイチから作ることではないかと思います。若い頃、映画の専門学校に通っていた私の周りには、映画を作りたいと言う人がたくさんいました。でも結局、みんな脚本が書けなくてやめてしまうのです。だから今回、内海くんが脚本・監督を務めるに当たって、必ず企画を実現させられるように、このコンテストの仕組みに乗らせてもらうことにしました。

その後、一ヶ月ほどで内海くんが脚本を完成させ、主演の女優さんを人づてに紹介してもらい、いよいよ撮影となったのですが、ここで大きなトラブルが起こりました。内海くんが撮影直前に胃腸炎で動けなくなり、撮影に来られなくなってしまったのです。その連絡があったのが撮影の前夜。撮影の延期は考えられなかったので、私が現場の演出を代わることにしました。

そして迎えた撮影当日、途中までは順調に進んでいたものの、子供役を演じた私の息子がごねだしてしまい、ラストシーンがグダグタになり。結局、主演の女優さんに改めて来てもらって、ラストシーンだけ別日に撮影することになりました。だったらということで、ラストシーンは内海くんに演出してもらうことにしたのですが、そんなこんなで、この作品は私と内海くんの共同演出作ということになっています。

今回の映像は、ルミノワのメンバーが総出で作った初めての作品。評価はご覧になっていただいた方にお任せするとして、ともかくはじめの一歩を踏み出すことができたこと、そして若いメンバーに貴重な機会を提供できたことを嬉しく思っています。こうした経験を普段のお仕事にも活かしていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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